■北海道 然別湖畔温泉 然別湖コタン 氷上露天風呂 入浴記
温泉めぐりを始めて丸10年が経った今年の2月、ついに憧れの氷上露天風呂「然別湖コタン 氷上露天風呂」に入浴することができました。
温泉好きの間では北海道で入ってみたい温泉の憧れの温泉のひとつ「
カムイワッカ湯の滝」や「
ヌプントムラウシ温泉」へは2002年8月に大洗からフェリーで行った時に(当時の車は三菱のチャレンジャーでした)入浴済みなのですが、この氷上露天風呂もそれと同じぐらい憧れでした。
然別湖畔温泉ホテル風水にチェックインして、部屋で熱いお茶を1杯飲んだあとは、氷上露天風呂入浴グッズを用意して然別湖コタンへと向かうことに。今回の冬の北海道ツアーに申し込んだのは、札幌雪祭りを見てみたいというのもきっかけの一つでしたが、この氷上露天風呂に入るのも大きな目的のひとつでした。
2008年度の情報ですが、氷上露天風呂の入浴時間は6:30~22:00。ただし次の時間帯は専用時間です。男性専用18:00~20:00、女性専用20:00~22:00。私たちは写真を撮りたかったし、少しでも気温が高い方がいいと思い、混浴時間の夕方16:30頃に入浴しに行きました。
ホテル風水のフロントに確認したところ、湯船に浸かる際にはバスタオル巻きでも水着でもOKとのことでしたので、私は水着を部屋で着て、その上から防寒着を着込みました。温泉に入るからといって浴衣に下駄のような格好は無謀です。しっかりとした防寒服装が好ましいと思います。
用意した持ち物は、「部屋備え付けのバスタオル」(着替えるときに足の下に敷く)、スポーツクラブで購入した「
光触媒マイクロファイバーかめ柄バスタオル125cm×90cm」(綿のタオルに比べ吸収性が2倍以上の薄いバスタオルで、水に濡れて凍っても綿のタオルのようにガチガチにならず、サイズも大きく胸から膝まで隠れるので着替えの時も重宝します。)、それから「入浴後の濡れた水着やタオルを放り込む大きめのレジ袋」(とにかく全部服を着終わるまでは寒くて余裕がないから)。
脱衣所と露天風呂はそれぞれがセットになったものが2つあります。以前は1つがツアー用、1つが混浴という年度もあったそうですが、今年は2つとも混浴(時間帯によって男女別)でした。脱衣所も雪(氷)で出来ています(イグルーと呼ぶそうです)。「かまくら」の大きい版みたいな感じです。脱衣所入口に靴を脱ぐ場所があるので、靴の数でお風呂に何人ぐらい先客がいるかがわかります。奥の方は5足ほど、手前は1足だったので手前で入ることにしました。
一応お風呂ですので、いくら女性といえども水着着用であることを嫌がる人もいるかもしれないので、服を脱ぐ前に先客男性に声をかけさせていただきました。「すみません、ご一緒させていただきたいのですが、水着着用でも構いませんか?」と。私もいくら混浴でも湯治場などでは水着着用もしませんし、タオルをお湯に浸けることもしないよう心がけていますが、ここの場合は極寒で入浴前後に余裕がなくなるし、観光用ということもあるし、湖上の観光客からも見学される、などという条件が揃っているので先客も快く承諾してくださいました。
脱衣所床にはビニールマットが敷かれていますが、素足になるとものすごく冷たいです。脱衣籠はなく、木板の棚に置くだけなので衣服を畳んで置こうにもダウン入りだったりするアウターが広がっちゃって申し訳ない。小物は持参した大きめレジ袋に放り込んでまとめて、スイミングバスタオルを持参して露天風呂へ。脱衣所から露天風呂への間は距離にすると2メートルぐらいで、人工芝が敷いてあるのですが足の裏が冷たくて辛いです。いざ入浴。お湯は適温41度Cぐらいです。お湯の色は茶褐色に濁っているので、混浴でも特に気になりませんでした。温泉はホテル風水からパイプでの引湯だそうで、金気臭がしていました。
2つある露天風呂ですが、こちらからお隣の露天風呂は見えない造りでした。湖上の見学者からはどちらも見えますけどね~。バスタオルとカメラは湯舟横の雪の上に置いておきました。夕方で風が出てきたので、カメラがバスタオルの重石代わりになりました。先客の次に私、次に夫、そしてもうお一人男性が入ってこられて4名での入浴となりました。これぐらいの人数がゆったり入れていい感じかな。
今までに入浴したことのあるダイナミックな自然を眺めながらの入浴といえば、青森県の「
黄金崎不老ふ死温泉」や、和歌山県の「
白浜温泉 崎の湯」を思い出しましたが、氷上露天風呂というのはそれとはまた別の素晴らしさがあり、気分は最高でした!こんな素晴らしい温泉を体験させていただきまして、
製作者の皆さん、本当にありがとうございました。
翌朝ツアーバスで集合したところ、バスガイドさんが氷上露天に入った人はいますか?と尋ねたところ、私と夫以外は一人も入浴しなかったとのこと。勿体無~い。(笑)
↓ホテル風水エントランスを出て左側へ数メートル歩いたところ、ここが然別湖コタンの入口です。
↓振り返って見る然別湖畔温泉ホテル風水。
↓こちらが脱衣所イグルーと露天風呂横の壁です。
↓脱衣所入口。
↓ここで靴を脱ぎます。
↓脱衣棚と、右側に見えているのが露天風呂へと続く出口。
↓入浴中の私たち。天望山(唇山)が後ろに綺麗に見えています。
↓髪の毛が濡れると凍るので予め髪は結んでアップにしていきました。
↓湯舟から脱衣所方面を見たところ。夕方から雲が出てきて空と雪の境目が写真ではよくわからないのが残念。
↓全員上がったのち、服を着てからゆっくりもう一度写真を撮りました。あはっ、湖上に見学者が。
↓温泉は再びパイプを通ってホテル風水へ戻っていくそうです。廃湯を湖に捨てたら湯船が沈んでしまいますからね。
↓これが露天風呂の周囲です。上がフラッシュあり、下がフラッシュなしで写したものです。
↓湖上から写した氷上露天風呂。
↓夕暮れ時のホテル風水と
↓ホテル福原
↓ちなみに帰りにアイスバー外の温度計を見たら、マイナス12度Cでした。(笑) でももっと低い日もあるんだと思います。