なっちゃんのダイニング

natsuhome.exblog.jp
ブログトップ | ログイン

読了 船戸与一:かくも短き眠り

読了 (○、◎などは私の好み度)

◆船戸与一:かくも短き眠り ○~△
出版 : 角川書店
ISBN : 4-04-163804-6

初めて船戸与一さんの作品を読みました。

ベルリンの壁の崩壊から5年、ドイツで行方不明の遺産相続人を捜索する法律事務所の職員として働く主人公「わたし」は、遺産相続人を探してルーマニアへ赴いた。そこはかつてチャウシェスク政権が倒された地。ドラキュラ発祥の地でもあるトランシルバニアで目にした恐ろしい光景と「ドラキュラの息子たち」と呼ばれる集団は・・・。

主人公の「わたし」は日本人ですが、それ以外の登場人物と舞台は外国なので、海外文学を読んでいるようでした。しかも東欧の歴史にも地理にもさっぱり疎いので背景がよくわからず、正直最初の1/4ぐらいは読むスピードが遅かったです。

ちょっとこの内容は気味の悪い描写が多かったのと、煙草を吸う事と珈琲を飲む事の描写が多すぎたのが気に入りませんでしたが、1作品だけで判断するのも寂しいので、もう少し軽めの本を何冊か読んだあと、別の作品も読んでみたいと思います。
by natchan72 | 2007-12-22 23:26 | 読書