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太夫さんが去年色々泊まった中でベスト3に入ると推薦してくれた宿。(ちなみに他の2軒というのは、御宿かわせみ、湯主 一條だそうです。) 米沢牛を使った創作懐石とのことですが、公式HPを見ても料理の内容と量がどれぐらいなのか具体的に伝わってこなかったので今まで予約を躊躇していました。でもずっと頭の片隅にあって気になるので泊まってみることにしました。
おふたり様専用の宿で、1日10組だけの宿泊施設。おふたり様専用とってもレストランはステーキを選ぶと鉄板前カウンター席に横並びですし、デザートや翌朝のコーヒーはロビーラウンジに移動して、ということで、結構他のお客さんと会いますから、おしのびのお二人様にはイマイチかもしれません。(当日は比較的年輩のご夫婦が多く見受けました。)
部屋はいくつか種類があって、宿の公式HPで写真を見ながら選んで、そのままweb予約しました。予約後はe-mailで宿泊予約を承った旨の連絡があり、宿泊日の1週間ぐらい前には予定に変更がないかどうかを確認する電話を頂きました。今回交通手段は自家用車で伺いましたが、山形新幹線の「米沢」駅からタクシーで片道 約15分3,000円程度で行けるそうです。自家用車で行く場合、道路はダム湖の横あたりが若干幅が狭めではありますが、舗装に問題はなく、山道走行に慣れていない一般ドライバーでも冬期以外は問題なさそうに見受けました。(ここから比較的近いエリアで、五色温泉、滑川温泉、姥湯温泉などは私の運転レベルではアクセスがちょっと大変に感じるので)
チェックインは15時からとのことで、その少し前に到着するように向いました。敷地に入ってからも車で少し走るようなアプローチが嬉しいです。ソメイヨシノの桜は終わっていましたが、八重桜が綺麗に咲いていました。新緑の緑も美しく、自然を感じました。
駐車場は正面玄関からは少し外れた場所にあるので、先に玄関前で私が荷物を降ろし、それから夫に車を停めに行ってもらいました。駐車場は記憶では未舗装の自然な感じだったような・・。なにせ10組しか泊まらない宿ですからゆったりしています。15時を過ぎていなかったからか、玄関を入ってフロント前まで行くまでは、従業員の方々は出迎えてくれることはありませんでした。別に構わないのですが、年末に泊まった志摩観光ホテルでは14時過ぎでも駐車場に車を入れた瞬間に係りの方が走って寄ってきてくれたのですが、こちらはそれほど手厚いことはありませんでした。
チェックインはロビーラウンジにて。宿帳に記入している間に準備してくれるお抹茶と自家製の洋菓子がウエルカムドリンクでした。部屋へは階段で2階へ。エレベーターはないようでした。階段の左右が客室です。客室は私達が選んでいた「いぶき」は線路側。本数は多くありませんが、時々新幹線や在来線が部屋から見えて楽しいです。私達は道路車の音よりも電車の音の方が好きなので気になりませんでしたが、電車の音に神経質な方は、反対側を選ぶといいかもしれません。
部屋のスリッパは私達の部屋はフローリングだったので室内用もあり、それとは別に館内用のスリッパもありました。下足はチェックアウトまで部屋の下足入れに収納しておきます。館内着は部屋だけでなく、夕朝食時にレストランへ着ていくことも可能でした。
この宿は部屋風呂はありませんが、男女別の大浴場(夕食時に男女交代)が各1つずつと、貸切露天風呂が2つありました。貸切露天風呂はシャンプーやボディーソープを使えない仕組みにしてあり、源泉かけ流しの温泉を楽しめるようになっていました。温泉好きな私の個人的意見では、こういう方式はありがたく、好感が持てます。どうしてもシャンプーやボディーソープの匂いが温泉の微妙な香りを消してしまうことがあるので。洗うところと温泉を楽しむところが分かれているのは嬉しいです。貸切露天風呂は予約不要で無料。空いていれば札を裏返して、内鍵をかけて利用するという仕組み。バスタオルとタオルは大浴場、貸切露天とも、部屋に置いてあるものを持参する方式です。
湯上りにはバーで喉を潤すことにしました。生ビールを注文。お会計はチェックアウトの時でまとめてでOKです。おつまみのメニューはないようでしたが、売店で売っていた米沢牛入りのカルパスを持ち込み許可をもらって食べました。
一度部屋に戻ってくつろぎます。部屋にはCDプレイヤーが置いてあり、3種類置いてあったCDのうちの「CRY MAX」(2004/12/27発売)がすごく気に入って何度も聴きました。20年ぐらい前のことですが、この頃はレンタルレコード屋でブラック系の音楽をよく借りて聞いていたので懐かしくて~。
館内を散策しようと夫を誘い、ロビーラウンジの一角にある酒蔵へ。シャンパン、ワイン、焼酎、日本酒など、厳選されたものが貯蔵されており、見るだけでワクワクします。それぞれにラミネート加工されたカードが備え付けられており、それをバーに持参するか夕食時にレストランに持参するとグラスもしくはボトルで飲むことができるそうです。コレクションの中に高畠ワインを発見!高畠ワインとは、山形のワイナリーで、東京中野区にあるワインが主力商品の酒屋さんの奥のバープチコニシさんで2009/2/14にワイナリーのオーナーをお招きしてのセミナーが開催されたほど定評のあるところ。赤と白とそれぞれ1杯ずつバーで飲むことにしました。
このワインの美味しいことといったら。特に赤(2004年高畠カベルネ・ソーヴィニヨン[プレミアム])が素晴らしかった。高畠ワイナリーは山形新幹線で米沢の隣の高畠から徒歩10分の距離らしく、今度来るときはJRの土日きっぷで新幹線で来て、帰りに高畠ワイナリーに寄って色々試飲したり購入したりして帰ろうかと思いました。バーコーナーを担当してくださった男性(チェックアウト時のお会計もこの方でした)とのお話も楽しかったです。
部屋にテレビはないので各々好きなことをして過ごすわけですが、夫は持ち込んだニンテンドーDSで遊び、私はパソコンでもやろうかと思いますが、部屋ではモバイル電波が届かず(後から聞くと、ロビーラウンジあたりでは無線LANが使えたそうです。)どうしようかな~と思案。時間がたっぷりあるので、もう一度お風呂へ行って、食後に入らなくてもいいように洗髪などを済ませました。
大浴場のシャンプーはスーパーでも売っている市販品だったのですが、男性は全く頓着ないかもしれませんが、これが例えば伊豆の清流荘で採用している「アグロナチュラの ビオリーブスシリーズ」や、葉山音羽の森で採用している「ロクシタン」など、家で使うのはちょっと贅沢品だから・・と思っているクラスのものが置かれているとさらに宿泊満足度が上がる女性が多いのではないかと思いました。そのために客単価を500~1,000円アップしても全然いいように思います。非日常の1日を過ごすために訪れているのに、自宅のバスルームにあるのと同じ銘柄のシャンプーがあると現実に戻る気がするという女性もいるかもしれませんから。
お風呂上りは仕様のようにバーコーナーへ。本日3度目のバー訪問、今回は一人です。お二人様の宿に一人でバーというのもちょっと恥ずかしいものですが、たまたま他のお客さんが回りにいなかったのでまあいいかなと。食事の時には日本酒を飲もうと思っていたので、この場では食前酒らしくキールをいただきました。量もたっぷりあって、ちょっとアルコールがきつかったかなー。
夕食は鉄板のあるレストランへ。レストランは全席禁煙です。料理は以下のようなものでした。
<すみれの米沢牛懐石 2009・春>
・しきんぼとクリームチーズのスプリングロールとグリーンアスパラガスのブルーテコンソメジュレ添
・ランプのローストと彩り春野菜をバーニャカウダ仕立てにして
・まくらをサラダ仕立てにした春の香り
・ほほ肉のポシェ入り新玉ねぎのグラタンスープ
・お口直しのグラニテ はちみつれもん
・大とろのにぎりと肉ももをみそ焼にして
・とも三角をすみれ漬にして
・千本の軽い湯引きと春野菜の梅肉ジュレ
・すみれの冷汁
・サーロインをステーキにして
・牛骨だしのとろトロ茶漬け桜の風味
・和三盆のブリュレとヨーグルトソルベ
とにかく牛肉の部位で、「しきんぼ」や「まくら」や「とも三角」など、私は今までに食べたことのないような貴重な部分がいただけるだけでなく、見事に創作的に調理されていて、見た目も味も大満足です。
黒のパンツスーツの女将がカウンターの後ろにいらっしゃって、次のお料理にはこのお酒が合いますよ♪とアドバイスしてもらった通りに1合ずつ色々飲んで合計4合ずつぐらい飲んだでしょうか。日本酒とお肉料理がこんなに合うと思っていなかったし、2杯目以降は辛口の純米酒にこだわらず、甘口純米大吟醸を注文したことがよりお肉を引き立てて最高の夕食となりました。(順番がわからないのですが、いただいた日本酒は、九郎左衛門古酒、弁天純米加良志酒、特別純米誉小桜、手造純米加茂川、東の麓テツ大吟醸、でした。)
料理が終わるとデザートとコーヒーですが、これはロビーラウンジへ移動していただくことになります。
食後一旦部屋に戻っておしゃべりしていたら、もう一度バーへ行きたくなりました。飾ってあったシングルモルトのウィスキーが気になっていたのです。2種類のシングルモルトウィスキーをロックで飲みました。途中から女将さんが応対してくださり、色々お話もできました。バーの営業時間はチェックインから夜22時までですが、気づいたらちょっと時間をオーバーしちゃってました。女将さんごめんなさい~。女将さん、カッコイイんですよ。私も夫もファンになっちゃいました。都内の大手企業などで働いていそうな雰囲気♪女将さんの話は日経ビジネスにも取り上げられていました♪
http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20070904/133912/
部屋に戻って冷蔵庫にあったハーゲンダッツアイスを食べてから爆睡。畳に布団敷き形式のベッド(?)は快適でした。
朝食は遅めです。1時間ぐらいの幅でお好きな時間を・・とのことでしたが、
早めにレストランに来る人が多かったようです。
前夜に利用した鉄板コーナーは使用されず、仕切りのある個室風のところで食べます。
ガラス窓の外には、花が終わったソメイヨシノが見えていましたので、もう少し早い時期ですと
桜を見ながらの朝食ができたかもしれません。
平らなプレート状の食器に見た目良く盛り付けられたお料理たち。
どれもちゃんと「お料理」という感じで、特に煮こごりが美味しかった。
宿のアンケートにも書きましたが、朝のレストランへの人員配置が少ないようで、
ご飯のお代わりを伝えるのに従業員さんを探して入口近くまで歩いて行くはめになったのは
ちょっとマイナス印象かな。
食後はロビーラウンジかバーカウンターでコーヒーのサービスがあります。
これもアンケートに書きましたが、ロビーラウンジのライブラリー寄り1席を除いたソファやバーコーナーが
喫煙可能なのが不満。喫煙者が3組ぐらいいたので私達の方が外のテラスに出てコーヒーを飲みました。
チェックアウトは11時なので、食後はしばらく部屋でゆっくりしてから11時頃にチェックアウトしました。
駐車場に他の車が見当たらなかったので、私達が最後ぐらいだったかもしれません。
女将さん他、3人の方々が、私達の車の姿が見えなくなるまで玄関の外で手を振って見送ってくださいました。
お肉やお酒の美味しい、気持ちよくくつろげる宿でした。
平日は2万円を切るぐらいの料金から泊まれる部屋もあるそうで、また伺いたいものです。