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(○、◎などは私の好み度)
読了:フランク・シェッツィング (著) 北川 和代 (翻訳) 深海のYrr 上・中・下 ○
ハヤカワ文庫
ノルウェー海では新種のゴカイが海底で新燃料メタンハイドレートの氷の層を掘り、カナダ西岸ではホエールウォッチングの船をクジラやオルカの群れが体当たりして襲い、フランスではロブスターに潜む病原体が瞬く間に人を死に至らしめる。
海底天然ガス開発企業、クジラ保護運動家、後半になるとCIAや米軍なども絡んできて登場人物も多いこと。実際の映画「アビス」「インデペンデンス・デイ」「コンタクト」などの名前や女優の名前も出てくるので、これらの映画を観ている人やこのジャンルが好きな人はより楽しめるかと思いました。
未知の生物についてや、下巻での仲違い争いの描写が気持ち悪い点ので、私には荷が重い小説でしたが、もう一度前述の映画(随分昔に見た記憶はあるが詳しくは覚えていなかった)をビデオで観てから読むとより理解しやすかったかもしれません。
職場の人が読み終わったものを回してくれたので読んでみましたが、外国文学は何年も読んでいなかったから、本当に久しぶりのことでした。これを機に今度はこれまた今まで読んでいなかった「ハリー・ボッシュシリーズ」を読んでみようかと、アマゾンで文庫日本語訳版を大人買いしました。