なっちゃんのダイニング

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ベージュアランデュカス東京

■ベージュアランデュカス東京
http://r.tabelog.com/tokyo/A1301/A130101/13010470/

関西同級生3人ランチ会、今回はTちゃんのリクエストでこちらへ。銀座のシャネルビルの上階にあるフレンチレストランとのこと。公式HPを見たところ、5,000円のランチコースがあるとのことで、それを目当てに伺うことにしました。

立地は銀座に詳しくない私でもわかりやすいすごい場所。というのも、カルティエと銀座松屋とブルガリの四つ角にあるのですから。予約はwebにて友人がやってくれました。折り返し電話がかかってきて確認作業ができ次第の正式予約になるそうです。そのときに駐車場も予約するそうで、基本的に1グループ1台。後日、他の方からの予約が少ないようなら、1グループ2台でも了承してもらえることもあるとのことでした。
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私は友人の車に乗せてもらって現地へ。駐車場の入口はシャネルビルの裏手にあるのですが、マロニエ通りからは一方通行で入れないので、ちょっと回り込むようなルートで進入です。レストランの営業は11:30からですが、11:15頃に到着したところ、駐車場では既に駐車場の係りの方が待ってくださっていました。予約の際に車の車種と色をお伝えしてあるので、苗字を言えばすぐにわかりました。車1台分のスペースの進入口の床にシャネルの大きなマークがあり、そこで一旦車を停めて運転手以外の人は降ります。正面のアクリル扉が開き、運転手は車一台分前に進めて下車。再びアクリル扉が閉まり、係りの人の操作により、立体駐車場へと吸い込まれていくような流れでした。係りの方はとても親切で、シャネルのレストランへ今から行くという緊張感がほぐれました。
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11:30の開店を過ぎると1Fの受付女性の誘導でエレベーターに乗り込みますが、上階で一組ずつ座席へ案内するのを待って、なので、着席できたのは、11:30を少々過ぎていたかもしれません。エレベーターの扉はスチール素材なのか、細かい模様がついていて重たそうでした。乗り込んだ反対側が店舗側エレベーター扉です。庫内のボタンにシャネルマークが入っているのが楽しいです。エレベーターを降りるとふんわりしたカーペット。フランス人と思われるお店の方に「ボンジュール」と挨拶されて照れます。
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4名用のテーブルで、ソファ側に2名、窓ガラスを背にする側に1名着席しました。シャネルのシンボルカラーの一つであるベージュ色を基調としたクッションが背もたれとして置いてあり、これがなかなか快適でした。絵皿はベージュを基調とした素敵なもの。おしぼりにはBEIGEと刺繍がありました。音楽はごく小さな音でかかっており、静かなので、他の席からの携帯電話カメラのシャッター音が耳障りでした。写真はフラッシュなしなら許可されていますが、できればお客さんの方から、シャッター音も自主規制すればいいのになあ。
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2010/5月訪問時のランチは3つのコースがありました。5,000円のコースは、好みの前菜1皿+好みのメインデュッシュ1皿+小菓子+デザート+飲み物。8,000円は好みのメインデュッシュ3皿+デザート+飲み物。という構成。10,000円のコースは、2010年4月に小島景氏がシェフに就任された記念メニューだそうで、決まった4皿+デザート+飲み物でした。私たちは5,000円のコースでお願いしました。
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飲み物はガス入りのものを。「S.PELLEGRINO」(大きめな瓶で1本1,300円)でした。途中、こまめに注ぎに回ってくださいました。安定のよい楕円形のグラスが素敵でした。家にこれ欲しいなあ。ビルの設計とダイニングのデザインはニューヨークの建築家であるピーター・マリノ氏によるもの、食器類などはアラン・デュカス氏が厳選したものだそうで、シャネルツイードをあしらったプレートやカップが素敵なのです。
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【グージェール】
→小さなシューが沢山出てきました。1種類はケシの実、もう1種類は黒胡麻が上にのっていて、中身はありません。ほんのり塩味でした。これをつまみながらプリフィックスメニューのどれを選択するか、ゆっくり選んでくださいとのことでした。
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【鎌倉野菜のアミューズ】
→見えている野菜(小さな人参、人参の葉、きゅうり、ラディッシュなど)は塩とオリーブオイルが少量かかっているのでそのまま手づかみでどうぞ、とのこと。下には器の底にムース、中間には鶏スープのジュレが入っているそうです。とっても楽しいアミューズでした。
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【パン】
→「パンドカンパーニュ」のスライスが1枚。これは酸味があって重たいものでした。フランスパンというより、ドイツパンっぽい。バターはブロックで1テーブルに2本。有塩と無塩とのこと。私は有塩を使いましたが、軽い感じのものでした。パンはなくなれば追加で(無料で)持ってきてくださいます。
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【前菜1皿】
私「旬野菜のマリネ、車エビのソテー香草のピストゥー」
→旬野菜のマリネの上に車海老が1匹、頭付きでのっています。車海老は味噌もソースに加えて食べると美味しいとのことで、味噌掻き出し用のミニスプーンも用意されました。フィンガーボウルもつくのですが、流石に手がベタベタになるのはちょっと面倒でした。が、美味しいもののためなら仕方ないか。飾りのようにのっていた花は、残そうかと思いつつ、試しに尋ねてみたら「ルッコラの花」だそうです!へえ、ルッコラの花って初めて見たかも。そんなにクセもなく、無事に食べられました。ただ、やっぱりサラダだな、という感は否めずちょっと選択が勿体無かったかも。
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Kちゃん「グリーンアスパラガスのポシェ、ラード・ペイザン サバイヨンソース」
→これはグリーンアスパラが巨大でビックリでした。友人は途中で飽きたらしいです。(笑)豚の角煮っぽいものがちょっと乗っていたけどそらが「ラード・ペイザン」なのかな?
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Tちゃん「グリーンピースのヴルーテスープ、旬野菜のミジョテとリコッタチーズ」
→これは小食のTちゃんが完食して、お皿下げの時に「美味しかったです」と言葉を添えていたほど美味しかったらしい。スープはテーブルで別の小カップから注いでくれるサービスもまた気分が盛り上がります。3皿の中ではこれが一番良さそうでした。
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カラトリーは一部かもしれませんが「クリストフル」と刻印してありました。途中、中座した他のテーブルのお客さんのクッションをポンポンと軽く叩いて形を整えたり、ホールの方のサービスは半端じゃありません。

【メインデュッシュ1皿】
私「桜鱒のロースト、新ジャガイモのフォンダン ヴィネガーのジュ」
→新ジャガイモが団子のように3つ並んでいたのが可愛らしかった。新ジャガイモの上には葉玉ねぎがのっていて、桜鱒のローストの下には赤玉ねぎが煮込まれたものが敷かれていました。2種類のハーモニーが楽しかったです。
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Kちゃん「尾長鯛のソテー、ホウレン草とマッシュルーム、グリーントマトのエッセンス」
→とにかく切り身が大きいのにビックリでした。なんでも2010年4月に就任された小島シェフは、切り身が大きい方が美味しくできるというポリシーで、どんどん大きくなっているとか。まだ小島シェフに代わってからベージュを訪問されていない方は、経営側から採算を考えて材料を減らされる前に行かれる方が面白いかも。(笑)
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Tちゃん「鹿児島産黒豚のロースト、ブレットのグラタンとアーティチョークのソテー」
→これまた大きな1枚でした。ナイフはアンティークの形のものを復刻したものらしく、刃と背がわかりにくいため、ホールの方が注視しておられて、間違って逆を使った場合、説明に来てくださっていました。付け合せの白菜はちょっと個性的なものだったそうで、説明をメモし損ねたのが残念。アーティーチョークはTちゃん、Kちゃんと一緒に苦楽園のフレンチレストランで習っていたときに調理実習したことがあったので懐かしかったな。
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【マカロン】
2種類のマカロンが出ました。ピンクのものは「ピンクグレープフルーツ」。中にはオレンジピールが入っていました。白い方は中にキャラメルソースが。これが甘くて・・。と言いつつ全部いただきましたが。
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【デザート】
私「カレ・シャネル ショコラ-プラリネ、ヘーゼルナッツのアイスクリーム」
→こちらがこの店の有名なデザートだとか。背の低いピラミッド型のチョコレートデザートで、金箔があしらわれ、コーティングされた表面には2つのナッツの先に飴細工で光線でも延びたかのような2本のスティックが交差しています。中身は薄い層になっていて、シャリシャリ感のある素材も。見た目通り、かなり甘いは甘いので、ゆーっくり食べていたらお茶が出てきて助かったー。(デザートが完璧に終了しないとお茶を出してくれない店もあったような・・。)
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Kちゃん「サヴァラン、パイナップルと軽いクレーム・フェッテ」
→サヴァランのリキュールと生クリームがけはテーブルサービスにて。これも量が多かったそうで、完食するのが大変だったみたいです。サヴァラン用のスプーンがチューリップのような形で可愛かったです。
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Tちゃん「イチゴのスープ・ティエド、アーモンドとピスタチオ」
→これはその大きさに一同びっくり。ボウルぐらい大きい!?見た目が可愛らしいのでテーブルが明るくなっていいですね!
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デザートはそれぞれに違う味のアイスクリームが別皿でついていて、「カレ・シャネル」には「ヘーゼルナッツのアイスクリーム」がついていたのですが、これがまたアイスの底にキャラメル(飴?)コーティングされてカリっとした食感のヘーゼルナッツが敷かれていて一緒に食べるととても美味しいものでした。

【食後の飲み物】
コーヒー、紅茶は追加料金なしですが、私は「ハーブティー」(840円)を選びました。これがまたすごいんです!ワゴンサービスで植物園かお花屋さんか、という感じのハーブふさふさのものが近くにやってきます。特に好きなハーブがあればお知らせし、なければお任せで。私はお任せで作っていただきました。ハサミでチョンチョンと摘み取り、一部すり鉢で摺り、ガラスポットに入れてお湯を注ぎ、しばらく待ってから注いでくださいます。ひとつだけ紫色の花があり、それはセージの花なのだそう。たっぷり3~4杯飲めて、体がすっきり健康的になったような気分でした。これ気に入ったなあ。
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【シャネルマークのチョコレート】
→シャネルマークのチョコレートが銀色のお皿にのせられてやってきました。ホワイトとブラウン。模様は花模様とシャネル記号。味はちょっと甘さが強かったですが、楽しくいただきました。
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【紅茶のミニマドレーヌ】
→ミニマドレーヌが一度に10個ぐらいできる焼き型ごとテーブルへ回ってきてくれて、「紅茶のミニマドレーヌです。お好きなだけ手づかみでどうぞ。」ということで、さすがの私も満腹で1個だけいただきました。


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いやあ、こんなに沢山食べられて、楽しませてくださってありがとうございました。私はハーブティがあったので合計約6,900円でしたが、友人たちは約5,976円。この値段でこの満足度はCPいいと私は感じました。友人1名は、サービスの人が多すぎて見られている感が落ち着かないということと、1皿のポーションが大きめなので、もっと少量を色々食べたいという女子的感想をつぶやいていましたが、私は小島シェフとこちらのお店の大ファンになりました。また季節を変えてぜひ再訪したいです。

オマケ(トイレ前から見た近隣ビル)
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by natchan72 | 2010-09-14 15:29 | 2010年の食卓